そもそもなぜ指輪を贈るの?婚約指輪の歴史を追跡!

その起源は「婚約」の重い意味とともに古代ローマに

プロポーズをする時に贈られる婚約指輪ですが、その起源は紀元前1世紀の古代ローマにあります。当時、婚約の儀式に「鉄の輪」を贈る慣習があり、これが婚約指輪のはじまりとされています。この時代は結婚より婚約の方が重視されていて、社会において婚約成立の意味はとても重く、花嫁は未来の夫になる人に純潔を守る義務が発生し、これを破ると法的責任に問われたそうです。婚約が単なる結婚を約束するという意味ではなく、「これからこの人を一生愛し続ける」という約束を含んでいるのはここに由来するのでしょう。
また、左手の薬指に婚約指輪をつけるという慣習はすでに古代ローマ時代にありました。左手は心臓に近く、薬指は心臓に直接つながっていると信じられていたためです。

男女の永遠の愛のシンボルとして

もともとリングだけだった婚約指輪に、中世から裕福な人たちを中心にダイヤモンドが飾られるようになりました。それから長い間、宝石つきの婚約指輪は富裕層だけのものでしたが、1866年に南アフリカでダイヤモンドの鉱山が発見されてからは、一般の人々の間にもダイヤモンドつきの婚約指輪が広まって行きました。日本にダイヤモンドつきの婚約指輪が広まったのは高度経済成長期から。1961年に制限されていたダイヤモンドの輸入が解禁となったことも、これに拍車をかけました。
ダイヤモンドは見た目の美しさに加え、天然鉱物の中では最も硬い物質です。そこから「男女の永遠の愛の結束」のシンボルとして、婚約指輪の装飾にふさわしいものとされたのです。